バフ研磨には、得意な材質と不得意な材質があります。バフ研磨に少しでも携わるなら、どんな材質を加工できるのかは最低限把握しておくべきです。
そこで今回は、プロの研磨職人が、バフ研磨が得意な材質について分かりやすく解説します。バフ研磨のことがまだよく分かっていない人には必見の内容です。
バフ研磨が得意な材質
バフ研磨は、以下のような材質を加工するのが得意です。
- 金属
- プラスチック樹脂
- ガラス
それぞれ詳しく解説していきます。
金属
工業製品において、バフ研磨が最も多く適用されているのが金属です。具体的には、以下のような金属に多く適用されています。
- ステンレス
- アルミ
- チタン
- 銅
- 鉄
基本的には、どの金属にも適用可能です。ただし金属の種類や求める仕上がりによって、逐一研磨剤や作業工程を変える必要はあります。
金属をバフ研磨する目的はさまざまですが、主にツヤや光沢を出すために行うことが多いです。
プラスチック樹脂
金属に次いで、プラスチック樹脂にバフ研磨が適用されるケースも多いです。一言にプラスチック樹脂と言ってもさまざまで、具体的には以下のような素材があります。
- アクリル
- ポリカーボネート
- ABS樹脂
プラスチック樹脂は、少しのキズでも目立ちやすいのが弱点です。透明な素材の場合は、キズによって透明度も下がります。加工や経年劣化で生じたキズをなくすのが、プラスチック樹脂にバフ研磨を施す主な目的です。
プラスチック樹脂へのバフ研磨は近年需要が伸びており、今後もさまざまな製品に適用されると予想されています。
ガラス
実はガラスにも、バフ研磨は適用できます。細かなキズを消せるのはもちろん、自動車のフロントガラスや窓などのウロコを落とすのにも有効です。
ただし頑固なウロコに関しては、特殊不織布の専用バフを用いないと、なかなか落ちてくれません。確実にウロコを落としたいのであれば、プロの業者に依頼するのが1番です。
まとめ
バフ研磨が得意な材質について紹介しましたが、実際の加工時は材質に応じて研磨剤や作業工程を調整する必要があります。どんな材質にバフ研磨を施すにせよ、信頼できる業者に加工を依頼することが大切です。
弊社でも、幅広い製品対応したバフ研磨を取り扱っています。「こんな物もバフ研磨できるかな?」という疑問があれば、ぜひ一度ご相談ください。
バフ研磨に関する豆知識
- バフ研磨とは?
- バフ研磨後の表面粗さはどれくらい?
- バフ研磨のコツとは?
- バフ研磨が不得意なシチュエーションとは?
- バフ研磨が必要な製品とは?
- バフ研磨が得意な材質とは?
- バフ研磨で使用する道具・機械は?