世の中に出回る多くの製品には、バフ研磨が施されています。しかし素人が製品を一目見ただけでは、バフ研磨を施しているかどうかはなかなか判断できません。「バフ研磨って、一体どんなところで使われているの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、プロの研磨職人が、バフ研磨が必要な製品について分かりやすく解説します。この記事を読めば、バフ研磨がどのように活用されているのかが分かるはずです。
【バフ研磨が必要な製品①】ツヤや光沢が求められる製品
外観を美しくするために、ツヤや光沢が求められる製品はたくさんあります。しかし普通に素材を加工しても、ツヤや光沢は出ません。
工作機械で素材を加工すると、目に見えないサイズの細かなキズや凹凸が生じます。このキズや凹凸が、素材表面のツヤや光沢を損なう原因です。
そこでバフ研磨で素材表面を磨き、キズや凹凸を滑らかにしてあげることで、ツヤや光沢が生まれます。ツヤや光沢が必要な製品には、バフ研磨を施しましょう。
具体的な製品例
- 自動車部品
- 精密機器部品
- 金属アクセサリー
- シンクや蛇口
- フォークやスプーン
など
【バフ研磨が必要な製品②】触り心地が求められる製品
素材表面の滑らかさは、ツヤや光沢と同様、目に見えないサイズのキズや凹凸の影響が大きいです。バフ研磨で素材表面を滑らかにすると、それに伴って触り心地も滑らかになります。
普通に製品を取り扱うだけなら、わざわざバフ研磨を施す必要はないでしょう。しかし滑らかな触り心地をウリにする製品であれば、バフ研磨で表面を滑らかにしておくべきです。
具体的な製品例
- スマホの外装
- 高級ボールペン
- 金属外装の家電製品
など
【バフ研磨が必要な製品③】塗装・メッキ後の研磨が求められる製品
製品に塗装を施してから、研磨で滑らかさを出したいケースもあるでしょう。とは言え塗装面を研磨すると、塗装を剥がしてしまう原因にもなります。
しかしバフ研磨なら布やウール、スポンジなどの柔らかい素材を用いて研磨するため、塗装面にダメージを与えません。塗装面を保護しつつ製品にツヤや光沢を出したいなら、バフ研磨が最適です。
具体的な製品例
- 精密機器部品
- 自動車やバイクのボディ
- 展示用オブジェ
など
まとめ
本記事で紹介した事例はあくまで一例であり、バフ研磨は他にもさまざまな製品に応用されています。
「こんな製品にも、バフ研磨は必要?」という疑問があれば、ぜひ弊社までご相談ください。
弊社のプロの研磨職人が、相談に乗らせていただきます。
バフ研磨に関する豆知識
- バフ研磨とは?
- バフ研磨後の表面粗さはどれくらい?
- バフ研磨のコツとは?
- バフ研磨が不得意なシチュエーションとは?
- バフ研磨が必要な製品とは?
- バフ研磨が得意な材質とは?
- バフ研磨で使用する道具・機械は?